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SKYRIMの自キャラ妄想保管庫
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綺麗な月が浮かぶ夜、私は時折“ある場所”へ足を運ぶ
湿った空気と薄く漂う血の臭い
其処にはお互いを家族と呼び合う者達が集っていた
「あら、ヴィオラ来たのね?」
この場に似つかわしくない幼い姿をした少女が、牙を見せながら笑いかける
軽く頭を下げてから再び顔を上げると、少女の隣に初めて見る顔が現れた
「ああ、紹介するわね。彼女はアストリッド。今日は彼女に同行してくれるかしら?」
「よろしくね?」
アストリッドと呼ばれた少女がそう言って手を差し出す
「……こちらこそ」
握り返したその手は何故かとても温かく思えた


その晩の“仕事”はそう難しいものでは無く、すんなりとカタがついた
聖域へと戻る道の途中、片手でクルクルと器用に短剣を回しながらアストリッドが口を開く
「ねぇ、貴女いくつ?」
あまり自分自身の事は語りたくは無かったが、そう年の離れていない様に見える彼女の存在に安堵したのか自然と言葉を返す
「……15」
「へぇ、私より少し年下ね。ねぇ、どうしてこの仕事を始めたの?」
それは……と言い掛けて口を噤んだ。脳裏に“あの日”の光景が嫌でも浮かびあがる
立ち止まって俯いていると、アストリッドが何かを察した様に手を引いて歩き出した
「私が初めて人を殺めたのは、今の貴女と同じ歳の頃。父親だったわ。汚らしい手で私を犯そうとしたから、殺してやったのよ。正当防衛ってやつね。それから生きる為に何度か殺しをして……今は此処に辿りついたって訳」
少し自分に似た……もっと凄惨であろう彼女の過去に内心驚いたのだが、それ以上に辛い過去を語っている筈のアストリッドの顔が美しい微笑みを湛えていた事に思わず息を飲んだ
「……綺麗」
意図せず出てしまった言葉にハッとなり、慌てて両手で口を塞ぐ
アストリッドは少しキョトンとした顔をした後、鈴の音の様な声で笑った
「アハハハ!面白いわね貴女!フフッ……私達、歳も近いし何だか気が合いそうだわ。今は何も教えてくれなくても、いつか自然に貴女と話が出来る日がくると良いわね」
気恥ずかしさからか少し火照った私の頬をアストリッドが両手で包む
その手からは血の匂いと、かすかに薔薇の匂いがした気がした


それから数年が過ぎ、アストリッドは一流の暗殺者から聖域の指導者にまで上り詰める
沢山の血でその手を汚し続けても尚、気高いままの彼女の姿は、いつも私にあの夜に識った薔薇の匂いを思い出させた



この2人は結構似た者同志で、年齢も近そうだなぁと思っていたので吐き出し
(アストリッドの年齢は分かりませんが)

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