72850_20171229220310_1

※性的な表現を含みますのでご注意下さい

黒い衣を身に纏い、月夜に赤い花を咲かせる

短剣を器用に扱いながら淡々と暗殺任務をこなす女と、影からその“作業”を眺める男の姿がそこにあった
窓から差し込む月明かりが、仕事の標的である姉妹の物言わぬ姿を照らす
女は無表情でそれを暫し見つめた後、その場を後にする

終始無言で湿地帯を二人は歩き続け、一軒の廃屋の前に辿り着くとその足を止めた
男が何か言いたげに口を開こうとする前に女が静かに呟く
「先に聖域へ戻って。今は……独りになりたい」
自分の境遇と標的を重ね合わせたのであろうか
その肩は少し震えているようにも男には見えた
顔色一つ変えずに仕事をこなす割には、彼女の心は高く積み上げられた陶器の様に脆く危うい
男はひとつ大きな溜め息をつき、女へと歩み寄る
「ほんっと……お前さんを見てるとイライラする」

そう口にした直後、男は強引に女を扉へと押し付けて、剥き出しになった柔らかな太股に指を這わせながら首筋に喰い付いた
胸の奥にある苛立ち、この感情は一体何なのか分からないまま男は、女へとそれをただぶつける
何時もなら男を睨みつけ抵抗する女だが、何かを察したのかそれとも諦めからか、男にされるがままに身体を預けて眉をしかめた

普段決して弱みを見せることの無い彼女が時折漏らすその声は、少女が泣いているかの様にか細く弱々しい

こうした慰め合いに似たこの行為も、最早何度目になるだろうか
「悪いが……今日は余裕が無い」
そう吐き捨て男は、自身を湿った花弁の奥へと無理やりねじ込む
僅かに上体を逸らし、高い鈴の音の様な声と共に女の身体が跳ねる
次第に荒々しくぶつかり合う腰と、混ざり合う吐息
絡み合う匂いと音に飲み込まれながら、 果てるまで名を呼び合う

決して口には出せない言葉を確認する様に



裏Tumblrに以前書いた、お姉ちゃんの睦事

SHORT STORY

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
  • ライブドアブログ