「くそっ……数が多すぎる!!」
「こいつら弓矢当てても全然きかねーし……!!おにぃ!!囲まれて……」
「ルクレツィア」
「はい」
「「!?」」
「なんだ!?急に爆発したぞ!?」
「どうしたボウズ、これ位でもうへばっちまったのか?」
「なっ……!?と言うか誰だアンタ!?」
「なぁに、ただの通りすがりのジジイだ」
――
「大丈夫かおにぃ?怪我してないか?」
「問題無い、俺は生まれつき頑丈だからな。パイプの修理も済んだ。これで恐らくホワイトランへ戻れるだろう」
「さて、助けて貰った礼は言う……が、一体何者なんだ?アンタも吸血鬼なのか?」
「いいや、吸血鬼なのはアイツだけだ。だが、簡単に人間を襲う様な奴じゃねぇのは確かだ。安心しろ」
「ところでおっちゃん、どっかで私と会った事ねーか?なーんか、見た事あるんだよな……」
「さぁな……気のせいだと思うぜ?嬢ちゃん」
「そうか、じゃあ、私の勘違いだな!!」
「行くぞダリア。叔母さんが心配してる。」
「おっ、そうだな!じゃあなおっちゃん方、助けてくれてありがとな!!」
「ねぇ……もしかしてあの子達が貴方の?」
「……さあな」
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