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「……」

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「やれやれ、ようやく瓦礫の山から抜け出せたと思えば……こんな場所にも吸血鬼とはな」

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「!!」

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「悪いが、ここで終いだ。これも一応仕事なんでな……なに、じっとしてりゃすぐ済むさ」

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「がっ……はっ……!!」

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「よしよし、良い子だ。そのまま大人しくしてな……」

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「!?」

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「ゲホッ……ゲホ……?」

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「おいおい……こいつは驚いた……まさか、こんな場所でお前さんに再会出来るとは……顔を見たのは十数年振りだが……まさか吸血鬼に成っていたとは、予想外だったぜ」

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「ゲホッゲホッ……貴方、私を知っているの?」

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「お前さん……おいおい、まさか覚えて無いのか?」

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「!!」

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「瞳の色は違うが、泣き黒子にその面……どう見たって人違いじゃねーな」

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「さて、どうしたもんかね……お前さんに会ったら尋ねたい事が山程あったんだがな」

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「……」

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(今はあいつ等の後を追うのが最優先……だが、漸く見つけた探し物を手放す気もねぇしな…)

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「取り敢えず……だ。俺と一緒に来い。暇潰しに昔話をしてやるよ」



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