「……遅い」
「お前さんからの呼び出しとは珍しいな。仕事か?それとも俺に会いたくなったのか?」
「前者のみ正解ね。まあ、個人的に用もあるのだけど……」
「はい、コレ」
「お、良い両手斧だな。誰かへの贈り物か?」
「……アンタによ。前に貰ったアミュレットのお礼……貰いっぱなしは性に合わないだけ。勘違いしないで頂戴?」
「おや、そのアミュレットまだ持ってたのか。てっきりベレソアに売っちまったのかと思ってたぜ?」
「た、たまたま気に入って着けてるだけ……悪い!?」
「いや……気に入って貰えた様で何よりだ」
「ちょっと!!何笑ってるのよっ!?」
「さて…俺も貰いっぱなしは性に合わないんでな……お返しを用意しないとな?」
「……は?何言ってるの?これでもう良いでしょ?」
「それじゃあ俺の気が済まないんだよ」
「!!」
「ちょっと……どうしてアンタはすぐそう…リュデル!!」
「ああ、僕の事は気にせずに続けてくれたまえよ?」
「!?そうじゃなくて!!ちょっと!?約束でしょ!?ダリオを止めなさいよ!!」
「良く考えてごらんよ?僕のこの美しく細い身体で、彼に敵う訳ないだろう?人はソレを無謀と呼ぶのだよ?ヴィオレッタ」
「……だ、そうだ。往生際が悪いんじゃないか?ヴィオラ」
「……っつ!!!このっ……リュデル!!裏切り者おおおお!!!!」
「あ、もしかして席外した方が良いのかい?」
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