任務でウインドヘルムに立ち寄った双子のお話

「へー!ここがウインドヘルムかぁ……でっけぇな!!」
「こら、遊びに着た訳じゃないんだぞダリア。少しは落ち着け」
「へいへい、そう怖い顔すんなっておにぃ……ぶっ!!」
「はぁ……言った側から……すみません妹がご迷惑を」

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「いや、私は大丈夫だが……立てるか?お嬢ちゃん」
「いててて……ご、ごめん……なさい」
「……ヴィオラ?」
「え?」
「ああ、すまない。人違いだ……いや、君はもしかして……ダリアか?」
「!?なんでアタシの名前……」
「ああ、やっぱりそうか。いや、君達の母親と昔……その、親しくしていてな。そうか……2人共もう、こんなに大きくなったんだな」
「あの……母が今何処にいるのか、ご存知無いですか?」
「いや、君達が産まれて間もなく、消息が分からなくなってそれっきりだ。力になれずにすまない。」
「そうですか……ありがとうございます」

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「なぁ、母さんの事もっと聞いてもいいか?ええと……」
「ヴェリスだ。すまないがこれから大事な用があってな、そう長話もしていられないんだ」
「お忙しい中、引き止めてしまってすみません……ほら、行くぞダリア」
「お……おう」
「ああ、最後にひとつ。君達の母親は……君達の事、本当に大事にしていたよ」

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「……母さんが?」
「だから、その……それを忘れないでやって欲しい。おっと、行かなくては……じゃあな、2人共達者でな」

「……なぁ、おにぃ」
「なんだ?」
「また、あの人と会えるかな?」
「そうだな……また、会えるといいな」



Misuzu様のヴェリスさんをお借りして…
ヴェリスさんとヴィオラは一党の同胞同士なのですが、ヴィオラが一番心を許してる同胞で双子出生時に立ち会いしたのがヴェリスさんと勝手に脳内妄想しております

SHORT STORY